食中毒とカテキン
カテキンには、食中毒の原因となる様々な病原菌に対する抗菌作用を持っています。
細菌そのものや細菌が作り出した毒素に瞬時にくっついて、抗体と同様な役割をします。
抗体とは、病原体が体内に入ったとき、それに抵抗する物質のことです。
病原菌大腸菌O157を培養液(微生物を生育させるための液)に入れた後、緑茶を加えると、1時間後から菌が減り始め、3時間後には激減、5時間後には完全に死滅したデータがあります。
花粉やダニなど元来人体にない異物が体の中に侵入すると、人体はそれに対抗する成分(抗体・リンパ球など)を作り出して異物を撃退しようとします。これを免疫反応といい、普通、人体には有益な結果なのですが、反応が暴走する有害な作用を引き起こすことがあります。
免疫反応の内、人体に有害な反応をアレルギーといい、花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などは有害な免疫反応によって引き起こされるアレルギー症状なのです。
アレルギーには、反応の様式から4種類ありますが、主に問題になっているのは1型と4型の2つのタイプです。
1型は簡単にいえば、体内にダニや花粉などの異物(抗原という)が侵入したことによって、肥満細胞という細胞から種々のアレルギーを引き起こす原因物質(ヒスタミン)が放出されるために起こります。このアレルギーは、抗原が体内に侵入してから数分内に起こる物なので、即時型アレルギーとも呼ばれます。アレルギー性鼻炎、じんましん、花粉症、気管支ぜんそくなどが1型アレルギーです。
一方4型アレルギーは化学薬品や衣類の繊維などが抗原となるもので、本来は体を守るために異物を攻撃するT細胞という細胞が、アレルギー反応を引き起こします。このアレルギーは抗原の侵入から症状がでるまで24〜48時間かかるので、遅延型アレルギーといわれます。化粧品かぶれ、アクセサリーによる金属かぶれ、接触性皮膚炎は4型アレルギーです。
アトピー性皮膚炎はこの1型と4型が一緒になった混合アレルギーと考えられています。マウスに緑茶の抽出液を飲ませて、1時間後に抗原を注射した場合、抑制され、また4型アレルギーを引き起こす接触性皮膚炎をおこす化学物質に対しても緑茶をのませることで有効であるという結果も得られました。
もちろん動物実験をそのまま人間に置き換えることはできませんが、緑茶が人のアトピーに対して効果的なことが十分推測されます。
